のろいをときたい

私にかかったのろいをとく

封筒と鍵だけ持って、ポストに行く

ほぼ引きこもった1日だったけれど、ポストに郵便物の投函をするために、ほんの一瞬外に出た。
鞄を持つのが面倒で、封筒を自転車の籠に入れ、家の鍵をズボンのポッケに突っ込んで、家とポスト間を往復した。

私は鞄がやたらデカいタイプで、とっさに必要になるのでは…と色んな荷物を持ち歩いている。
習い事の日はそのお道具を入れていることも多いけれど、同じお教室の人たちの鞄を見ると、同じ習い事とは思えぬサイズ差なんだよなぁ。
近所のコンビニに行くときすらリュックを背負っていくほどで、私の人生とか社会とかに対する不安が形になっているのが、あのでかい鞄なのかもしれない。

鞄を持たない外出は、私にとってはストリーキングのようなもんで、高揚感と不安感、そして身軽さがない交ぜになった、ちょっとした冒険の一時だった。