のろいをときたい

私にかかったのろいをとく

私はかわいい

最近、「あれ、私かわいくない?」と思うことが増えてきた。
思春期以来、私はブス!と言い聞かせてきたのに、ここのところ「ブスな時もあるけど、かわいい時はかわいいよ」と思えるようになっている。
つき合ってから10年たつ旦那が「かわいいよ」といい続けてくれたことで、やっと呪いが和らいできたのだろうか。(こういうことはあまりリアルでは言いづらいけれど、本当に有り難いことだった。ほかの同世代の男性からは、一言も言われたことがない。というか、ブスにカテゴライズされて悲しい思いをしてきた。)
それとも、「魅力的に存在ためにどうするか」を学び続けるダンスや歌を習い始めた効果だろうか。
30才を越えたところで、定時に帰れる仕事をチョイスしたり、自分が健康でいるための食事をつくったり、運動習慣をつけたり…自分を大切にせざるを得なくなってきたからだろうか。
色んなことの積み重ねで、私はブスの呪いを和らげて来たように思う。
何となく、これからも美人にカテゴライズはされないだろうし、美人を目指すイメージも持てないけれど、
がんばればチャーミングなお年寄りにはなれるのではないか、と思いはじめている。

鼻の穴を広げる

ちょっと前から歌を習っているのだけれど、高音域はどうにも喉を締めやすい。
出ない➡緊張➡出ない
をループしていたのだけれど、
先生から鼻を穴を広げると出るよ、という話を伺った。
人体の不思議で、なぜか鼻を広げると高音は抜けやすくなった。体は楽器で、少し抜けの良い楽器になった感じ。

そういえば小4のころ、同じ班の好きな男の子と向かい合って給食を食べてたら、
「お前鼻の穴広がったり閉じたりしてんじゃん」と言われて、恥ずかしさで涙ぐんだことを思い出す。
鼻の穴、広げられるから良い声出せるんだよ、とあの時の私に言ってやりたいなぁ。
(何の慰めにもならんだろうけど)

封筒と鍵だけ持って、ポストに行く

ほぼ引きこもった1日だったけれど、ポストに郵便物の投函をするために、ほんの一瞬外に出た。
鞄を持つのが面倒で、封筒を自転車の籠に入れ、家の鍵をズボンのポッケに突っ込んで、家とポスト間を往復した。

私は鞄がやたらデカいタイプで、とっさに必要になるのでは…と色んな荷物を持ち歩いている。
習い事の日はそのお道具を入れていることも多いけれど、同じお教室の人たちの鞄を見ると、同じ習い事とは思えぬサイズ差なんだよなぁ。
近所のコンビニに行くときすらリュックを背負っていくほどで、私の人生とか社会とかに対する不安が形になっているのが、あのでかい鞄なのかもしれない。

鞄を持たない外出は、私にとってはストリーキングのようなもんで、高揚感と不安感、そして身軽さがない交ぜになった、ちょっとした冒険の一時だった。

引きこもってお昼ごはんを抜く

新しい仕事が始まるまで、あと数日。
ここぞとばかりに引きこもって、次の仕事の心配ばかりしている(笑)
今日は、不安になって寝るを繰り返すうちに、昼ごはんを抜いた。
私は空腹や栄養バランスの乱れに心身のコンディションを左右されやすいので、バランスよくちゃんと食べないと死ぬのでは…!?と強迫的なまでに食事に気を使うタイプなのだけれど、
何もしなければ食べなくて平気だし、何て言うか、別にちゃんと食べなくても死なないんだな…と思った。
仕事が始まったらまた「食べないと死ぬ!」と不安にかられるだろうし、「ちゃんと料理をできない私は死ぬべき!」みたいなこと思うんだろうなぁ。
食べなくても死なないし、作らなくても死なないから、ちゃんとできないから死ぬようなことはしなくていいんだよ、と未来の私に言ってやりたい。

呪いの話

私には、いくつもの呪いがかかっている。
~をしちゃいけない、~はできない、~をする資格はない…
様々な場面で呪いは効いてきて、それが私の人生を狭めてきたし、人の人生までも狭めようとしてしまうこともあった。

呪いは伝染する。

一方、最近は自分の呪いを解く作業を進め、それを社会に発信して下さってる人たちが沢山いて、
私は、その人たちの生き方を羨ましく、なにより有り難く思った。
これからの人生は、自分にかかっている沢山の呪いを解いていく時間にあてたい。
できない、怖い、むりだと思っていることを、少しずつ試してみたい。

その経過を記録するためのブログ。